今週のマネジメント 利益倍増を実現できる企業の共通点
「どんなチェーン企業も利益倍増できるんですか?」
たまにこんな質問をいただくことがあります。
答えはNOです。
さすがにどの企業も・・・というわけにはいきません。
私が初めてそんな質問をいただいた時、
人と組織のマネジメントシステムを構築したことによって、利益倍増を実現できた企業を分析してみたところ
「結構、共通点があるなぁ」
「これが利益倍増を実現できる企業の条件かもしれない」
と感じたのですが、大別しますとポイントはたった2点でした。
1.もっと利益は上がってもいいはずだ! と普段から歯がゆさを感じている
2.経営者は成し遂げたいことがあるから、チェーン事業を行っている
ここで2についてですが
「それはどのチェーン事業も当てはまるのではないか?」
など質問をいただくことがあります。
しかし2は
「チェーン事業で、何かを成し遂げたい」
という考えと一見同じように見えますが、内容は全く違います。
前者は、経営者の成し遂げたい事が第一
後者は、経営者の成し遂げたい事は、チェーン事業ありき
の違いです。
違いの具体例を挙げてみます。
前者の「成し遂げたいことがあるからチェーン事業を行っている」は
・経営者は自ら先頭に立ち
・次々に現れる課題に対して自分で考え、行動して解決を図っています。
・まるで「オレ(私)の後をついてこい!」と言わんばかりのパワフルな言動で
・創業者兼経営者に多く見られるタイプです。
・何か問題が発生した場合、責任は全て自ら受け入れ、
・他人から非難されたとしても「だからどうした?」とどこふく風?状態
・失敗してもすぐに立ち直って、次の課題に向かっていきます。
後者の「チェーン事業で、何かを成し遂げたい」は
・経営者は他人が考え、行動した末にできあがった既存のサービス等を使って、課題の解決を図ろうとします。
・会社全体を見渡し「会社の為に何か貢献できることはないか?」と目を光らせていますが、
・自ら先頭に立って突き進むことは少なく
・経営者の前にまず会社、社員、スタッフを置いて自分は安全な位置にいます。
・何か問題が発生した場合「あの人は・・・まったく」等と他人のせいにすることが多く
・自らが他人や周囲から非難されることを避けようとし、
・失敗してしまうことを恐れ、
・「周りがそうしているなら当社も・・・」等の判断も多く
・素早い決断ができず、保留、先延ばしも多いです。
チェーン事業の利益を倍増させたいとお考えの際には
まずは1,2のポイントが自社にも存在しているかどうか? を分析していただくことをお勧めします。
ところで当社は
チェーン事業の利益を倍増するには「自社オリジナルのマネジメントの仕組みを0から複数、生み出すこと」
を提唱しています。
これは非常に大変です。
元ある1を2か3に増やしていく行為とは次元が違います。
あまりにも大変すぎて
・1つも作ろうとせずにさじを投げたり
・もっと簡単な方法があるんじゃないの?と、他の道を探したくなる
ことでしょう。
辛抱強く、マネジメントの仕組みを構築しなければいけない点において
「成し遂げたいことがあるから、チェーン事業を行っている」は大事なポイントです。
「何がどうなろうと、会社の利益が上がるんであれば何でもしてやる!」
そんな強い気持ちが利益倍増という大きな結果を実現させます。