今週のマネジメント 第498号 店長以外に役職は必要か

この店で働きたい。
魅力的な店舗を実現するために考えた形に問題はありませんかと、ある社長がご相談にいらっしゃいました。
「たとえ社長が別の事業に集中してても、人も利益も増えていく店舗型のビジネスにしたい」
そうお考えの経営者には、弊社ピアーズの単発の
スポットコンサルティング(ページ下記): https://pearze.jp/consulting/
をオススメしています。
社長がお考えになった組織の形にブレが無いかなど、相談することができます。
どうぞお気軽にご活用下さい。
さてそんな、人も利益も増えていく店舗型のビジネスをつくりたいと考えた際、抜けてしまいがちな要素があります。
それは「皆で力を合わせよう」です。
組織の最大の武器は何か?
そう問われたら、私の返答は
「皆で力を合わせること」
です。
力を合わせれば重いモノでも持ち上げることができるように、店舗型のビジネスも皆で力を合わせられる形になっていれば、大きな結果を出し続けていけるからです。
ここで「何を当たり前のことを」と言われるかもしれません。
なぜなら会社の●●部や◯◯課であれば、リーダーを中心にデスクが並んでいて、1つの目標達成に向けてそれぞれが役割を果たし、力を合わせられるようにできているからです。
しかしその当たり前。
なぜか店舗型のビジネスにおいては、欠けている企業が多いのです。
例えば、指導する側の意思統一がなされていないケースです。
「店長は、ああ言ってるけど、◯◯さんはこう言ってる」
「どっちに合わせたらいいのか」
「〇〇リーダーが言ってるのって、会社が求めていること違うんじゃないか?」
「奥さん派が多いから、そっちに従っておこう」
など。
このように意見がバラバラの状態ではとても「皆で力を合わせよう」どころではありません。
それが特に顕著にみられるのは、店長以外の役職を多くつけている会社です。
本来、組織のまとまりをよくしようと据えたはずの役職。
しかし、そのせいで各リーダーの意見が異なったままになってしまうのは社長にとっても辛いことではないでしょうか。
スタッフ達にとっても、お店の方向性は一つにまとまっていてほしいところです。
しかし、現実に多いのは、異なった意見がいつまでも放置されたままの状態。
リーダー同士の意見の違いについての議論はいつまでもなされず、ムードは険悪になっていくばかり。
組織がこのような状態では、様々な弊害が出てきます。
・何かに頑張って打ちこんでも意味が無かった、などはまだ良い方で
・「誰もそんな事をやれなんて言ってない」と一蹴されたり
・一生懸命やったのに「誰がそんなことやれといった?」など、悪者扱いされてしまうことも
実際にそんな組織に在籍されていた方であれば、その辛さはよくご存知ではないでしょうか。
店舗型のビジネスの社長は、社員やスタッフ達にどんな力を期待するのか。
もしそれがただの労働力や人手であって、
「眼の前にある仕事をこなして、お店を回してくれさえすればそれで良い」
というのであれば、何も気をつける必要はありません。
しかし、社長がみんなで力を合わせて大きな結果を出し続けてほしいと考えているのであれば、本部含め、各店舗組織を、皆が力を合わせたくなる形につくりあげなければなりません。
私は、単にあれこれ役職をつけてはいけないと言いたいわけではありません。
重要なのは社長が組織をつくる際
「皆が力を合わせて下さい」という要素がこめられているかどうか
です。
それができていれば、たとえいくら役職が多くなろうとも、皆が一つの結果に対して力を合わせられるようになるからです。
店舗型のビジネスはお互いに働く場所も、曜日も時間も離れてしまいます。
どの企業の店舗も、いまだ残念なことにまとまりがなく
・それぞれが好き勝手に仕事している
・連携がとれていない
・統一された方針がなく、人によって解釈が違う
などの状態が見られます。
しかし、だからこそそれが確立できた企業だけが躍進していけるのです。
店舗型のビジネスは、夢のあるビジネスです。
