今週のマネジメント 店舗スタッフが集まらない今、稼ぐ社長はどこを見つめているのか?

 「会社にワンオペを強要された!」

 

「数年前に発生した問題の後処理がまだ残ってます」

ある社長がおっしゃいました。

 

ワンオペ。

いつからか、この言葉が世の中に定着しました。

意味は一人で店舗をまわすことです。

 

たった4文字で相手に意味を伝えられる便利な造語ではありますが、問題なのは、世間にはそれが「悪い事」と捉えられてしまっていることです。

 

その為か、企業によっては

 「あの会社は、ワンオペを強いているブラック企業だ」

など、悪いイメージが定着してしまってはかなわないと、

多額の求人コストをかけて、何とかワンオペを回避しようとしたり、

フランチャインズ加盟店には、複数人での店舗運営を推奨し、その分の手当も出していたり・・・

 

これまで店舗ビジネス各社は、あの手この手で何とかブラック企業というレッテルを貼られないようにと、回避できてましたが、しかしそれも数年前までの話です。

 

今や、ワンオペは回避不可能と言ってもいいかもしれません。

 

何せそれほど 「人が集まらない時代」 だからです。

 

別のある社長はおっしゃいました。

 「その求人広告は毎週その大枠で出してますよ」

 

 「求人広告費は、他社の6倍はかけてるんじゃないでしょうか」

 「それでも反応がゼロなんて当たり前です」

 

 「広告企業はウハウハでしょうが、だからといって求人を止めるわけにもいきません」

 

 「伊東さん、何か良い求人方法はありませんか?」

 

 

店舗ビジネスにおいて、あまりに人が集まらなさ過ぎて、一時しのぎが常態化し、高コスト体質となってしまっている企業もあるのではないでしょうか?

 

しばらくは凌げるかもしれませんが、このような状態が続いていては危険です。

やがてお店どころか、会社全体がまわせなくなってしまうかもしれません。

 

では、社長から質問があったように、良い求人方法があるのか?

 

 

私はその質問に応じる前に、店舗ビジネス企業の社長に持っておいていただきたい視点があります。

 

それは

 「本当に複数人いないと、お店はまわせないんですか?」

 

社長の中にはこれまでに

 「ここは、一人ででも何とかしなければならない!」

そんな過酷な場面に何度も直面しつつも、結果を出してきた、という方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 

人が集まらない時代に会社組織のリーダーである社長が持つべき視点は

 「店舗は大変なんだから、早く人を増やしなさい」

はもちろん大事ですが、それと同時に

 「本当に複数人いないとお店はまわせないのか?」

という視点を持っていなければなりません。

 

あるチェーン企業の優秀な社員がこうおっしゃいました。

 「なんでその規模のお店を1人でまわしてないの?」

 「私ならできるのに・・・」

 

重要なのは、そんな前向きな考え方になってくれる社員やスタッフをどんどん増やしていくことです。

 

なぜなら社長に、そういった視点が無ければ

 「人がいない? そうかそうか では何とかしましょう」

という会社の姿勢が日常となってしまい、社長が気が付かないうちに、いつの間にか社内には

 

 

という考えが蔓延してしまうこともあり得るのです。

 

 

弊社のセミナーにお越しになった社長の中に、こうお考えの方がいらっしゃいました。

 「人を集めるのは難しい」

 「他に手が無いのだろうか?」

 

 「欲しいのは人数ではない」

 「お店をまわせて、業績を上げていくことだ」

 

 「そう思って色々探していたんです」

 

 

経営者の貴方は、この人手不足の時代を勝ち抜いていく為に、どんな手をうってますか?

 

 「いかに人を集めるか?」

それとも 

 「いかにワンオペをさせないか?」

でしょうか?

 

または

 「人を集める以外に、何かないものか?」

でしょうか?

 

1つ言える事は

 「企業が一気に業績を上げられるきっかけとは、どの企業も踏み入れていない意外なところに眠っている」

です。