今週のマネジメント 第488号 伸びる店舗型のビジネスの条件

「伊東さん、伸びる企業の条件とは何でしょうか?」

ある社長からの質問でした。

 

私の回答はシンプルです。

 「社長が独自の仕組みを作れる」

 

どんな仕組みかどうかも大事なことですが、

一番は、社長自らが仕組みを作れるかどうかです。

 

まず、なぜ社長である必要があるのかについて。

 

 「優秀な社員に任せたらいいのでは?」

といった声もあることでしょう。

 

ではもし、社員に作ってもらった仕組みがうまく会社にフィットし、業績が跳ね上がったとしたらいかがでしょうか。

 

それは、仕組みを作った人は稼ぐ力があるということになります。

 

「そんな稼げる仕組みを作れた社員は、今の会社に長くいる必要があるのでしょうか?」

 

 

店舗型のビジネスに限らず、成長を続けている企業の社員やスタッフ達の想いには共通点があります。

 

それは

 「絶対この人が社長じゃなければならない」

 「他の人が社長になったら私はムリ」

など。

 

つまり、社長自身に他の人には無い特別な力が必要だということです。

 

 

ところで私がよく目にする、耳にする社長のアクションがあります。

 

それは

 ・指示、命令を繰り返している

 ・率先して動いて、背中を見せている

 ・社員やスタッフ達のモチベ上げに尽力している

 

私は別にこういった行為をやってはいけない、と言いたいわけではありません。

むしろこのような事をしていなければ、社長としてどうかと思います。

 

ただ問題なのは、社長がこれらの行為ばかりしている事です。

 

なぜなら、これらの行為には社長の独自性が不要だからです。

 

さて、このような行為ばかり繰り返している社長。

社員やスタッフ達から見て

 「絶対この人が社長じゃなければならない」

 「他の人が社長になったら私はムリ」

と思っていただけるのでしょうか?

 

 

私のイメージしている社長像とは

 ・仕組みを作れる人

であることはもちろん

 

 ・その仕組みは他には存在せず、社長独自にしか生み出せない特別なもの

 

 ・仕組みの実装を指揮できるリーダーシップがある

 

 ・仕組みにトラブルが発生した際、最適なメンテナンスを指揮できる

 

 ・社長ほど仕組みのメンテナンスに長ける人が他にいない

 

そして

 ・その仕組みは会社の業績を上げていける

です。

 

人の力ありきで結果を出そうとしていても上がっていくのは売上です。

会社の収益を上げていきたいのであれば、人の力に頼らずとも、ほぼ自動的に結果が出続ける仕組みが必要です。

 

 

店舗型のビジネスの社長の貴方に質問です。

 

貴方はどんな店長を評価しますか?

 

それは

 ・スタッフ達にうまく指示、命令を繰り返して業績を上げている店長

でしょうか。

  

それとも

 ・スタッフ達の先頭に立って、率先して動き、背中を見せ続けている店長

でしょうか。

 

または

 ・スタッフ達の気遣いを怠らず、常にケアできている店長

でしょうか?

 

そんな店長達の中に、こんな店長が現れたらどう思われますか?

 ・新たな稼ぐ仕組みを自ら生み出し、独自の方法で業績を上げられた店長