今週のマネジメント 第496号 なりたかったのは、皆に気を使ってばかりのリーダーですか

社員に対して「頼むね」という接し方が当たり前でした。

当時は疑問に思ってもなかったです。

 

ある社長がおっしゃいました。

 

 

組織のリーダーがどう振る舞うか。

 

それはリーダー自身が決める事です。

こうしなければならないといった定石などありません。

 

そもそも誰かに「リーダーとはこうすべき」と言われたからそうしているとか、他のリーダー達がそうしているから私も、としている時点でリーダーとしてどうなのでしょうか。

 

 

店舗型のビジネスにおける社長、もしくは各組織のリーダーが

 「自分はどう振る舞うか」

そう考えた時、私はぜひ持っておいてほしい視点があります。

 

それは

 社員やスタッフ達が困難に直面した時、どう動いてほしいのか

 

 

ビジネスで結果を出すのは簡単ではありません

 ・時には絶対無理だと思ってしまうことや

 ・涙を流すほど辛い事を続けなければならない時も

 ・また、全く手応えのない事に全力を注ぎ続けなければならない、苦しく長い時もあります

 

組織のリーダーである貴方は、そんな困難を乗り越えて今に至るのではないでしょうか。

 

問題なのは、組織内の誰かがそんな困難に直面した時です。

 

リーダーとしては

 「どうするかは本人にお任せ」

 「各々が判断して挑戦するなり、逃げるなりすればよい」

といった方針であれば、普段から自分がどう振る舞おうかはそんなに重要ではありません。

 

しかし「自力で困難を克服できる人になってほしい」と思っていたとしたら話は変わります。

 

なぜなら、

もし、普段からリーダーが

 「お願いね」「頼むね」など、社員やスタッフ達が働きやすいようにと常に気を使っていたとしたら、果たしてそんな厚意を受け、恵まれた環境で育ってきた人達がいざ困難に直面した時、誰に頼ることなく自力で立ち向かい、解決できる人に育っているはずだと言えるでしょうか。

 

 

「私はリーダーとしてこう振る舞っていきたい」と明確なビジョンをもって、実行されている社長もいらっしゃるでしょう。

 

しかし店舗型のビジネスにおいて、それがずっと続けられるかは別問題です。

 

ビジネスですから常に順風満帆とはいきません。

 

 ・いくら頑張っても業績が伸びていかない時や

 ・人手不足に陥って抜け出せなくなってしまったという時

があるからです。

 

そのため、今はやむなく

 「本当はこんな形で振る舞っていたいけど、しょうがない」

 「この局面は私が皆に気を配りつつ、何とか踏ん張ってもらおう」

など、一時的に変えている社長もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

これを店舗のリーダーである店長の立場で表現すれば

 「私は本当は全体を見て、皆を力強く先導する立場でいたい」

 「だけど今は人がいないから、仕方なく私自身がいちスタッフとして動いている」

です。

 

しかし忘れてはならないのは、それがあくまで一時的な回避策であり、長引かせてはいけないということです。

 

なぜなら、リーダーは皆に気を使うのは当たり前だと、その意識が定着してしまうからです。

 

 

 「会社は優しい。『こんなに頑張ったんですけどダメでした』と言えば許される」

 「店長がいつも真っ先にレジに立ってくれる。だから私はレジに入る必要もない」

そう捉えられることなど無い・・・と言えるでしょうか。

 

 

 「貴方は組織のリーダーとして、本来どう振る舞いたいですか?」

 

 「今、振る舞っている姿はやむを得ない一時的な姿ではありませんか?」

 

 

私がそう問いかける理由はシンプルです。

 

業績も良く、「ここで働きたい」そんな人が増えていっている組織のリーダーは、

  「本来、私は皆にはこう接したかったんだ」と

自分の持つイメージの通りに振る舞うことができているからです。