今週のマネジメント 仕事に拘束されず、自らを自由に動けるように変えた社長は「楽をしたかったから」なのか?
社長が自社を大きくしていきたいとした時、考える事の1つとして
「自分を特定の仕事に拘束されずに、常にフリーな状態にしたらどうか?」
があるのではないでしょうか?
これは何も企業のトップである社長だけに限ったことではありません。
組織を束ねているリーダーという立場にいる人であれば、一度はそう考えたことがあるのではないでしょうか?
弊社はその選択をお薦めしています。
理由はシンプルで、リーダーが自由に動けなければ、組織にイノベーションを起こしていけないからです。
しかし実現は難しいもので、2つの大きな壁が立ちはだかります。
それは
1.「従業員達に悪く思われるのではないか?」と考え、ためらってしまう
2.仕組みづくりが大変
まずは1の壁によって
「自分を常にフリー状態にはしたいけど・・・」
「そんなことしたら、誰もついてきてくれなくなるのではないか?」
と、行動を起こせないままの社長もいらっしゃるのではないでしょうか?
もし社長である自分が決まった仕事を持たず、フラフラ動きまわっていたら、社員やスタッフ達から
「社長はいつも暇そう」
「私達は日々大変なのに」
「わがままだ」
「きっと楽をしたいからに違いない」
「あんな社長にはついていきたくない」
と思われてしまうのではないか?
しかし、果たして本当にそうなるのでしょうか?
次にご紹介するのは、実際に自らを自由に動き回れるように変えられた社長の本音です。
「自分だけ暇そうだと思われたらいけない」
「最初は私もそう思っていました」
「だからしたくてもできませんでした」
「しかし、ある日このままではいけないと思ったんです」
「それは、私が仕事に拘束されていたおかげで、ある従業員を守れなかったことがあったから」
「その結果、優秀なその人は会社を去ってしまいました」
「あんな社員は滅多にいない。貴重な人でした」
「私は『自分のせいではないか?』と、すごく後悔しました」
「だから、今のままではダメだ、と」
「私は、社員やスタッフらを守る立場にいる」
「いつ何時、困難が訪れても、私が真っ先に先頭に立てるようにしておかなければならない」
「従業員達を守りたい。それがベースでした」
「だから私は、常に自由な身にしておこうと思って動いたんです」
「もしかしたら、そのせいで『きっと社長は楽をしたいからだ』『我々は日々、こんなに大変なのに』『社長はその苦労をわかってるのか?』と思われるかもしれない」
「でも、それでもやろうと思いました」
「社員やスタッフ達を守れるなら、私が嫌われるくらい構わないと」
そして社長は、行動を起こした結果、
社長自身が特定の仕事に拘束されることは無い、常にフリーの状態に変える事ができたのです。
「実際に仕組みをつくってみて驚きですよ」
「想像以上にうまくいきましたから」
「さっさと伊東さんに相談すれば良かった笑」
「今では社員やスタッフ達に後ろ指をさされるどころか、喜ばれています」
「これはおそらく都度都度私が何かある度に、仕組みを通じて全力で社員やスタッフ達を守れているから・・・だと思っています」
「それがうまく彼らに伝わっているからだと」
「その為か、私が彼らの仕事を手伝おうとすると」
『社長、それは我々の仕事です』
『奪わないでください』
『社長は、社長の仕事をしていてください』
「逆に怒られる始末ですよ」
「おかげ様で 私は会社全体を見れるようになりました」
「今度は、こんな仕組みをつくってみたらどうか?」
「あれこれ考えて、それに時間をかけられるように変わりました」
「それが今は良いサイクルとなっている」
「あの時、勇気をもって踏み込んで良かったです」
これは1例です。
私は「全ての社長がこうなりますよ」とは言えません。
また、社長が自分自身の立場をどう設定するか?
それは自由です。
誰かに「社長は常にフリーであるべきだ」と言われて「ハイそうします」と決める事でもありません。
社長によっては「私は現場派だ」として、常に従業員と一緒に通常業務に拘束されるという道を選択される方もいらっしゃるでしょう。
私がお手伝いできるのは、もし社長が「自分が常に自由に動けるようにしたい」と決意され、上記2の壁に差し掛かった時
「どのように仕組みをつくっていくべきか」
または
「創った仕組みにブレが無いか?」
とお考えの時です。
その際はぜひ弊社のサービス
セミナー https://pearze.jp/seminar-lp/
スポットコンサルティング https://pearze.jp/consulting/
をご利用下さい。
さて、今回ご紹介した社長が自分自身を常に自由に動けるようにしても、なぜ社員やスタッフ達は腐らずに、逆にそれまで以上に結果を出してくれるように変わったのか?
おそらくそれは社員やスタッフ達にとって「社長がスーパーヒーローに見えたから」という一面があったのではないでしょうか。
いざ困難が訪れた時に「え?もうこの事態が社長に届いているの?」と、驚いている暇が無いほど、すでに社長判断までが同時になされている。
まるで子供の頃に視た、ピンチの時にどこからか颯爽と現れ、助けてくれるヒーローです。
「いつか自分もあんな社長のようなヒーローになりたい」
そう思われているから・・・かもしれません。